記事番号: 3-68
公開日 2025年11月06日
更新日 2025年12月23日
地球の兄弟星・火星。
その火星に、「Naruko(なるこ)」という名のクレーターがあるのをご存知ですか?
「Naruko」クレーターの命名は2008年1月18日、米国地質調査所(USGS)のホームページで発表されました。
資料には、Narukoは「以前の日本の町」。火星の南緯-36.2 度、西経161.8度にある直径4.4キロメートルの小クレーターで、国際天文学連合(IAU)によって命名されたとありました。
大崎生涯学習センターは、大崎市の鳴子温泉に何らかの関係があるのではと考えて関係機関に経緯を照会したところ、USGCから「有名な温泉地である大崎市の鳴子温泉にちなんで命名された」旨の確認を直接とることができました。
Narukoーーーやはり、わたしたちの大崎の鳴子温泉にちなんだ名前だったのです。

火星の「鳴子」にも温泉!?
実は、このクレータ―は、NASAの探査機によって水の流出が認められた、科学的にも重要な場所でした。
NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーの2006年12月6日付けニュースリリースによれば、このクレーターを探査機が2001年12月22日に撮影した際には異常がなかった場所に、2005年4月24日の画像には明るいスジが写っていたため、ごく最近液体の水が流れた跡だろうと考えたとのことです。

提供:NASA/JPL/Malin Space Science Systems
この命名経緯の調査に当たって多大なご協力をいただいた東亜天文学会の佐藤健先生(故人)によれば、IAU火星命名タスクグループ議長のブラッドフォード・スミス博士から次のようなメッセージを受けたそうです。
ーーーこのクレーター内の地下水流出によって作られたと思われる複数の溝があると科学者のレポートがあった。
温泉で知られる鳴子の町の名を、このクレーターに命名するのは適切だろうと考えたーーーー
佐藤先生のメッセージは、次のように結ばれていました。
ーーー火星は非常に寒冷な星で、火星の表面に液体の「水」となれば、この場所は、地球で言えば「温泉のような場所」と言えるでしょう。
温泉で有名な私たちの「鳴子」と、火星の「Naruko」がつながった、実に興味深い話ですね。ーーー
報道資料
宇宙には、火星クレーターだけではなく、大崎地域ゆかりの名前がついた天体があるのをご存じですか?
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